出生前診断検査にはいくつかの種類があり、その中には新型出生前診断(NIPT)などのように受診当日の作業が簡単に終わるものも少なくありません。
しかし、作業が簡単だからといって結果の出し方も簡単であるとは限りません。採取した検体を詳細に解析し、結論を出すためにはある程度の時間が必要だからです。
例えば、先に述べたNIPTだと、結果が通知されるのは受診日の1~2週間後となるのが平均的です。コンバインドや母体血清マーカーといった他の方法の診断についても、詳細がわかるまでの期間は2週間前後といわれています。
妊娠11週目以降に受けられる確定検査だともっと時間がかかり、判明までにかかる期間は3~4週間程度となります。
このように、いずれの方法を選んだとしても、詳細が判明するまでにはある程度の期間がかかるので、受診しようとしているのであれば、通院先の医療機関の医師とよく相談した上で、きちんとスケジュール調整をしておきましょう。
出生前診断は受けたい時にいつでも受けられる訳ではなく、検査によって診断可能な時期が決まっています。
出生前診断を受ける場合は、妊娠10週~15週ころまでに夫婦で相談しておき、診断を受けられる週数になる前までに担当する医師や遺伝カウンセラーよるカウンセリングを受けておくことが大切です。
一般的には、赤ちゃんの心臓の動きや体の各部分の状態を確認する超音波エコーの場合は、妊娠初期の11~13週と中期の20~30週で、母体から採血した血液成分の分析による染色体を調べるマーカーテストの場合は妊娠15~18週が最適とされています。
また、母体の腹部に細長い針を刺して羊水を採取して成分を分析する羊水検査は、妊娠15週から実施することができます。
なお、人工妊娠中絶が法律で許されているのは妊娠21週までとなっているため、診断結果が出るまでの期間から逆算すると、妊娠17週目を過ぎてからだと出生前診断は受けられない場合もあるため注意が必要です。
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